<てんかん患者>免許取り消しが急増、昨年292件
クレーン車事故契機、啓発活動を強化
毎日新聞2012年4月13日(金)18:00
てんかん患者が運転免許を取り消されるケースが
11年は292件と前年の172件から大幅に増加したことが
警察庁の調べで分かった。
昨年4月の栃木県鹿沼市で起きた小学生6人がクレーン車に
はねられ死亡したてんかん発作による事故を機に、
警察が免許更新者などに適性相談を受けるよう啓発活動を
強化したのが主な要因とみられる。
警察庁によると、てんかん患者の免許取り消し件数は
▽07年167件▽08年191件▽09年190件
▽10年172件と、ほぼ横ばいで推移。しかし昨年は120件増えて292件に達した。
てんかん患者の免許取得は02年の道路交通法改正で可能になり、
医師が「運転可能」と診断することなどが条件とされた。
運転免許試験や更新の際、自己申告で症状をチェックする制度も導入された。
全国の免許センターなどは昨年、鹿沼市の事故を受け、
てんかん患者による事故対策を強化。
警察庁は適性相談を受けるよう働きかけた結果、
相談者数が増え、処分者増につながったと分析している。【村上尊一】
毎日新聞より転記。
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